(前略)消えてゆく姿というのは、赦しの言葉です。
そのまま放っておけば、形の世界に100%出るものを、形の世界に出ない前に10%で済ませる。
あるいは1%で済ませる。
そういう方法が、消えてゆく姿で世界平和の祈りなのです。
消えてゆく姿だけではないのです。
そのあとに、世界平和の祈りがあるのです。
消えてゆく姿のものを、形の世界に出すより以前に、世界平和の祈りの中に出してしまう。
それで形の世界にこぼれ落ちてきたものは仕方がない。
それは責めないで、それこそ消えてゆく姿だと、自分も人も赦すことです。(後略)
五井昌久著『白光誌1967年3月号』より