この間、ある女性が昔、知り合いだった神道系の行者さんのところへ、何か用があって尋ねていった。そしたらそこにもう一人いて、何か行をやっていた。「あなたは霊媒の素質がある、霊媒になりなさい」というんですって。その人はいやだいやだといったんですが、無理無理、座らされた。合掌しろといったから合掌した。とたんに手がピューッと上がっちゃったんです。当人はどうなることかと思った。(中略)神道の行者がお掛かりになった、と思ったわけね。
その人は「五井先生、五井先生」と念じていたんですが、神懸かりになった。行者は、「お掛かりになったのはどなたでございますか?」と聞いたんです。これは審神するときの常識なのです。そしたら、自分は言おうと思わないのに「五井昌久」というんだって。(笑)
「ああ、そうでございますか。どちらにお住まいですか?」と聞いたら、「神界の最上級」と言ったんです。(笑)「では色はどんな色ですか?」「金色」と自分が勝手に言うんですって。「今はどちらにお住まいですか?」「どこにでもいる。どこにでも現われる」
私の声そのままになって「さあ、何でもお聞きください、何でも教えてあげますから」とこう言うんですって。行者さんが「○○さんの息子さんは一寸家を出ているんですが、今どこにいましょう?」と聞いたわけ。そしたら、「どこにいるか、それは聞かなくていい。知らせる必要もない。この子は今、一生懸命働いているから、今に立派になって帰ってくるから心配するな」と答えたんです。それで話は終わったわけ。
そのように五井先生が現われちゃったんです。本当かウソか。
本当なんです。変なものが掛かってきては困るんで、こちらから行って助太刀したんです。五井先生が本当に行ったか、霊団の一人が行ったか、それは別です。私の霊団にはたくさんいるんです。「お前一寸行ってやれ」「ハイよござんす」とパッと行ってくれるんです。ピラミッドのようにこの霊団の中には、上から下までズーッと揃ってるんです。(中略)
この婦人の場合も、へんな霊媒にされては困るから、パッと防いでくれたのです。「そんなところへは行きなさんな」とあとで私に言われたけれどね。そういうわけで、いざとなると五井先生は幾人にもなって、どこへでも現われるんです。だから五井先生と呼べば必ず防いでくれます。
絶体絶命でも防ぐことを保証しますよ。本当に真剣に呼ばなければダメですよ。どんな呼び方でもいい、便所の中で呼んだって行きます。Nさんの坊やみたいに、うんちがつまっちゃって、「五井先生五井先生、僕のうんち出して下さい」と祈ったら、うんちが出たというんで、喜んで私のところに来ましたけどさ。(笑)このくらい無邪気ならどこでも呼ぶでしょうね。
どこで呼んでも行くんです。神づまりに神づまっているんです。その中の一つの神霊が行けば相当の力なんです。今、形の上においては私共より大きな宗教団体がたくさんあるけれども、実は神界において、この霊団はとてもでかいんです。ものすごく大きい。それがわかるとみんなびっくり仰天する。(中略)
ともかく、この人(五井先生)のまわりというとおかしいけれど、ギシギシいっぱいつまっているんです。そういう神霊たちがいつでもどこでも、”五井先生”と呼ぶと助けに行きます。
五井昌久著『光明の生活者―五井昌久講話集3』より