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高級霊(ハイスピリット)は上機嫌②

(つづき)

自分にどんな理屈があっても、どんなに相手が悪くても、またどんなに悪い環境にあっても、上機嫌でなければダメなのですね。

不機嫌になること、怒ること、暗くなることは、一切消えてゆく姿なのです。

いつも気分を明るくしている。誰が会っても、「ああ、あの人はなんて明るく、なんて気持ちのいい人だろう」と、相手にいい気持ちを与えなければね。

それは顔の問題ではありません。器量が悪くても、とても明るい人がいます。その人に会うと、なんだか心が温かくなって、ニコニコしてしまう、何べんでも会いたい、という人がいます。器量がよくても、会って暗い感じがすると、「なんだかあの人に会うと、暗い憂鬱な気持ちになる」という人がいますよ。”感じが暗い”、それは本当はハイスピリットじゃないんだな。

ハイスピリットになるには、あくまで上機嫌でなければならないのです。それで外面がよくて内面が悪いということがありますが、そういう人は半ハイスピリットだ。(笑)内面がよくて外面が悪い、というのもありますね。それはどっちもダメです。内も外もよくなければ、本当のハイスピリットにはならない。

ということは、把われがない、把われをなくす、ということなのです。そういう人が一番偉い人。

把われがあればあるだけ、それが善であっても、国家を憂う想いであっても、人類を憂うような想いであってもダメなのです。

人類が人類がといって、人類の幸福を想っている人があります。それでも、いつも暗い顔をしている人がある。

暗い顔をしているだけ、人類のマイナスになるのです。それを知らないで、人類が世界が、日本が……とやっている。それでは何もならない。

五井昌久著『高級霊(ハイスピリツト)は上機嫌』より