「私はいつも精進し、反省しているんだよ。神我一体になりたての頃と四十才の頃は違うし、五十才の頃と四十才の頃とも随分違う。
私は神さまに二度と同じことを言われないようにしたものだよ。
これからも私はもっともっと偉くなるよ、見ていてごらん。」
「人間はどこまで進歩しても、これでもういい、ということはない。
どこまで偉くなっても、それで終わりということはない。
どんなに偉くなっても、もう偉くなるのをやめなさい、という人も神さまもいない。
どこまでもどこまでも偉くなれるのが人間なのだ。」
高橋英雄著『五井先生の辞書』より