今日は神界の働きと、これからの人間世界について、お話をしましょう。
一体、神さまは一つなのか、たくさんあるのか、ということが初めに問題になります。
キリスト教では天父といって、ただ一つの神をいい、仏教では仏といって神とはいわず、神道では八百萬神(やおよろずのかみ)が在(いま)すといっています。
一神なのか、多神なのか、ちょっと迷いますね。
しかしこの宇宙の神は、宇宙神(創造力の根元)としては一つで、それが守護神としてたくさんの働きに分かれているのです。
地球を司る神さまも、宇宙神から分かれていて、地球上には今24億(※当時の地球人口)の未開発の神さまが生活しているわけです。
宇宙神は在りて在るもの、始めからあるもの、すべての創造力、根元としてあるもので、現れとしては守護神、観世音菩薩なのです。
その現れがずうっと下れば、皆さんが人間でもあるのです。
一つなるもの、充満しているものは、そのままでは働きとして現れることができない。即ち、生きとし生けるものの源なのです。
それが分かれて働き出したのが守護神なのです。ですから、一つであって多であるわけです。
守護神を例えれば、太陽のようなもので、太陽の働きである光線の一つ一つが守護神といえるわけです。
(中略)
地球以外の天体にも、人間のような姿、形をした生物がいます。
これらの各星に住む生物にも力を与え、生命を与えている根源、また、それら全部を司っているものが、宇宙神なのです。
それが地球を司る神、各星を司る神と、種々の神々に分かれたのです。
この地球を司る神さまも、一神ではなく多くいるのです。
そして、地球の運行、人類の未来などについて相談し合って、コントロールしているのです。
人類をこうしようではないか、よくしてやろうじゃないか、という守護神たちの愛念が、釈迦、キリストその他の聖者を地球上に降ろし、人間の本体を知らせようとしているのです。
(中略)
天上にあっては、宇宙神のいろいろの働きである神々が、世界の各国を見守っているわけなのですが、その神々が相談し合い、地球人類を調和させてゆこうとしているわけです。
(後略)
五井昌久・西園寺昌美 著『世界のひな形―日本』