すると毒素が邪魔ですから、中の生命力、治す力が働いて毒素を融かすわけです。融かしてゆく時に、熱が出たりして病気になるんです。その病気になったものだけをとらえて、病気を治そうとするのが医学です。
精神状態を治そうとするのが、精神医学と言われています。精神状態によって、たとえば腹を立てれば胃腸が悪くなる。癇癪を起こせば、胃の中に毒素が出来て胃が悪くなるんだから、癇癪を起こしてはいけない、というようなことです。想いと健康の関連を研究するのが精神医学。
それからもっと深くなると、「それは障りだから、自分の心だけでなく、生命が素直に動いているのを邪魔しているものがある。それは亡くなった人の想いだ」というのを、研究するのが心霊医学なんです。
この三つが今の医学になっているわけなんですが、国家が開業を許可しているのは、一と二の医学だけで、症状を見て、現れてきたものだけを治すというやり方なんです。
しかし、これは遅れているんです。これからはだんだん、訳のわからない病気がたくさん増えてきます。
これまで小児麻痺などは、日本になかったですね。それがだんだん現れてきている。ポリオを非常に恐れています。伝染するというのです。
本当は伝染するのではない。そう言うと、お医者さんに怒られる。けれど、伝染するわけじゃない。想いが感染するのです。
ポリオになるような想いがこの中にある。あるところに、祖先の迷った想いがついてくる。そうすると、そこに麻痺状態が起こるわけです。
生命がそのまま素直に動いていれば、病気にもならない、不幸にもならないのだけれど、生命が素直に動かないようになる。それは、自分の想いで動かさないようにするのか、あるいは他界(幽界)からの干渉で動かなくなるのか、どちらか二つなんですよ。
(つづく)
五井昌久著『講話集〈3〉自分も光る人類も光る (講話集 3)』より