宇宙科学というものは、宇宙神のみ心からそのまま現れておりますので、こちらが、宇宙神のみ心に波長を合わせていなければ、宇宙人の教えを理解することができないのです。
地球科学の場合には、前人がやってきた道を土台にして、学問知識を下にして、現われの側から、機械器具をもって、次第に奥深く、宇宙の本質にむかって突き進んでゆくわけで、先人の学問という土台がそこにあるわけです。
そしてあくまでも、現われの面から、底へ底へ奥へ奥へと進んでゆくわけなのですが、宇宙科学の場合は、先ず、心のひびき、自分たちの出す波動を正しくしておくことが為されねばなりません。想いを空又は空に近い状態にしておいて、そして宇宙人の講義を聞くという段取りになるのであります。
もう最初のはじまりが、宗教的なのです。祈りにはじまって、知識を吸収し、そして、祈りに終わるというのが、宇宙科学の在り方なのです。
宇宙科学の勉強をしていますと、実に堂々と神のみ心を実践していまして、何とも云えないよい気持です。宇宙人方は、みんな大調和した心の持ち主で、自ずと宇宙神のみ心そのままを行じているのです。
宇宙科学というのは、地球科学で判明しております、電子や中間子や陽子という微粒子より十数段階も微妙な存在である宇宙子というものの説明からはじまって、宇宙神のみ心が、科学的にはどういう風にして、人間精神となったり原子となったりするか、宇宙というものは、どういう構造になっているか等々地球科学者たちの是非知りたいようなことを、序々に図解入りで説明してくれているのです。
(つづく)
五井先生のお話『白光誌1962年10月号』より