英語に面白い言葉があるのですよ。イン・ハイスピリッツという言葉があるのです。
ハイスピリットというのは、高級霊ということなのですね。
イン・ハイスピリッツで、上機嫌という意味になるのです。
ですから上機嫌ということと高級霊魂ということは、英語では同じなのですね。上機嫌で、いつも明るく朗らかな人は、ハイスピリットなのです。私はその英語をちょっと見て、面白いなあと思ったのですよ。
いい人がはじめ反省しています。やることやることをいちいち、”これは神のみ心に叶わないのではないか”、”仏の道に叶わないのではないか”、”人の道に外れていないだろうか”、といちいち反省している。
それはちょっといいことのように見えるけれど、反省というのは、「ああ悪かったな」と省みて、パッと改めればいいのですよ。「悪かったな、悪かったな」と、ふた月も三月も”悪かった”を繰り返すのは、これは愚かです。”悪かった”を楽しんでいるみたい。(笑)それはいっぺんでいい。
“しまった、これからもうやるまい、消えてゆく姿”とやって、それからいいことをどんどんしてゆけばよいでしょう。それを大概のいい人というのは、くどくどしている。あんまりくどくどしい。(笑)人にもくどくど言うのは嫌われるし、自分にもくどくど言ってはいけません。女の人は特にそうです。それは非常にばからしい。
”悪かった”と思ったら、それはいっぺんでいいじゃないですか。それで消えなかったら、世界平和の祈りの中に”悪かったこと”を入れてしまうのですよ。”しまった、もう再びすまい、ごめんなさい、世界人類が平和で……”と祈りの中に入ってしまって、観の転換をするのです。
明るい方、上機嫌のハイスピリットの方に持っていってしまうのです。すると気持ちが明るくなってくる。ようするに、朝から晩まで気持ちが明るいということは汚れが少ない、業が少ないということなのですよ。
(つづく)
五井昌久著『高級霊(ハイスピリツト)は上機嫌』より