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生命をのびのびと生かす生き方

(前略)

本当の悟りというのは何かというと、自分は神さまの子なんだ、神さまの生命の分けられた者なんだ、ということがわからないと、悟りにならないんです。

だから、今までの修養で、短気を慎んで、妬み心を慎んで、すべてを慎んでと、あまり慎んでばかりいて、まじめな固い、カチカチな人間が出来てる。

ところが、本当に短気がなくなったんじゃなく、抑えているだけなんです。本当に妬み心がないのかというと、ないんじゃなくて、恥ずかしいから抑えているだけです。

ですからそのように修行したり、宗教をやったような人が、案外に、この生きてる世の中で、つまらない生活をして、いつも慎んでばかりいて、酒も慎み、タバコも慎み、慎み通しになって、小さく生きている人がいるんです。

そして、その人は天国へ行くかというと、行かないんですよ。私はじーっと観ているけれど、慎んでばかりいて生きている人が、天国へ行くかというと行かないんですよ。

なぜかというと、生命(いのち)を生かしてないからです。生命まで慎んじゃっている(笑)。

神さまの子なんだから、もっと自由にのびのびと生きりゃいいでしょ。

生命をのびのびと生かす。のびのびとすることが要するに、生命が生きる、といういことです。

(後略)

五井昌久著『自由解脱への道―聖ケ丘講話』より