(つづき)「よし、それは私が引き受けてあげる。癌には絶対にならない。しかしその代わり、あなたはこれからズーッと、『神様有り難うございます、神様有り難うございます』と、三月言いつづけなさい」と言ったことがありました。
自分の業は棚に上げ、人のことばかり嫌がる、それはダメです。
人の嫌な点を嫌がるだけではなく、自分の業も嫌がらなければいけません。
でも、人の悪いことや自分の悪いことを嫌がるのも、いつまでも「あいつが悪い、自分が悪い」とやっていたらば、それだけで一生過ぎてしまう。
それは、みんな消えてゆく姿。
「ああ、みんな消えてゆくんだな、過去世の因縁が、神様を離れた潜在意識が、みんな現れて消えてゆくんだな」と思って、一生懸命、「世界人類が平和でありますように」とやる。
あるいは、相手の嫌な人の名前をよんで、「誰々さんの天命が完うしますように」と、一心に祈ればよい。
一心に三月もやれば、たいがいのものは消えますよ。
三月やって消えなければ、一心が足りないんです。
そう思って再び祈るのです。
だからいつも、心を平らかに、安らかに、明るくしている必要がある。
そのためのお祈りなんです。
その奥さんの一家も、いつの間にか調和してゆきました。(後略)
五井昌久著『悠々とした生き方―青空のような心で生きる秘訣 聖ヶ丘講話』より