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宇宙子科学の誕生が意味するもの

宇宙神のみ心を現象世界(霊幽肉を通した)に現わすためには、科学的に言えば、電子や中間子などよりもっともっと微妙な存在である宇宙子波動、宗教的に言えば、神のみ心の最も微妙なひびきを、様々な角度と種々な場とにおいて調和させ合ってゆくことが、たまたま数の組み合わせによって現わされてゆく時、これを数学というのであります。

これが人間の声や様々な楽器によって現わされてゆくとき、これを音楽というのであります。
そして、この真理を行為によって現わしてゆく人を宗教者というのであります。

神のみ心の最も微妙なひびきである宇宙子波動の数と場の組み合わせが、宇宙神のみ心、つまり宇宙法則に合わなかった時、これが不調和波動となって、地球人類の不幸災難となってゆくのであります。

こうした宇宙法則に合わなかった不調和波動を是正してゆくのが、宗教者の天命であり、科学者や芸術家の役目であるのです。

宇宙法則を知らせるために、宗教者は神の存在を説き、人間の心のあり方を説くのであり、科学者は科学の眼をもって、大自然の神秘を解明してゆこうとしているのであり、芸術家は大自然のみ心を美によって現わそうとしているのであります。

私は宇宙天使の援助によって、宇宙子の存在を知らされ、宇宙子波動の角度と場との組み合わせを、神のみ心そのままのあり方に是正するため、地球科学の土台の上に、宇宙子科学の理論を組み立てているのです。

現在(昭和39年1月現在)はまだ理論の段階ですが、やがて実験の段階に入ってゆくことになるのであります。
宇宙子科学の誕生は一体何を意味するか?
それは地球人類へ神のみ心が科学力となって、直接働きかけることを意味しているのです。

宗教と科学と芸術とが一体化されて現わされてゆく宇宙子科学こそ、唯神論者、唯物論者の別なく、神の大愛を賛嘆して止まない、地球人類の完全平和を築き上げる唯一最大のものとなってゆくのであります。

調和こそ全人類の等しく求むるところであり、神のみ心そのものであるのです。

世界人類が平和でありますように、この祈りこそ、神と人間との一体化の心なのであり、地球人類救済の宇宙子科学完成への心なのであります。

五井昌久著『これからの文明文化―新時代をひらく科学と宗教』より