(前略)私は修行している仕上げの頃、ある時祈っていると、スーッと全然体がないんです。祈っている時は光り輝いている。
そうすると、向こうからはじめ、お釈迦さまが蓮華台に乗ってハッキリ現われ、それで宝珠(ほうじゅ)を二つくれたり、お榊(さかき)をくれたりしました。
それが消えると同時に、イエス・キリストがまた光り輝いて、ニコニコして十字架にかかったまま現われた。(中略)
それでイエスが私の中へパッと入り、「汝はキリストなり」、こう言った。私もそうだと思った。
普通ならば「汝はキリストなり」なんて言われたら、とんでもございません、キリストだなんてあるはずがないって、辞退するんですけど、その時、私は本当の意味がわかったんです。
誰でもキリストなんだということがわかった。
誰でも仏さまなんだということがわかったんです。
あなたもキリストであり、私もキリストであり、あなたも仏陀であり、私も仏陀である、ということがわかったんです。(後略)
五井昌久著『光明の生活者―五井昌久講話集3』より