スポンサーリンク 春 詩・詞 2016年4月2日(土)2016年4月8日(金) 花を散らして吹き去ってゆく時 風は全く済まなそうに 砂塵の中に体を丸め 川の波となって消えていった 花は散りながら 私はこれでよいのです この姿も私の美の一つなのですと 優しい笑みを浮かべて地上を舞ってゆく 四月の午後の川辺のこうした自然の風光の中で 私は世界平和の祈りの歌を口ずさむ 〇 祈り心の浸み透った 聖ヶ丘の庭土の 何と云う輝きだろう 今朝もぽっかりと チューリップの芽を生み出して 春のいろを人々に満喫させる 土のいのちのこの美しさよ 五井昌久著『純白―五井昌久詩集』より