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日本の天命

世界中が必死に自国を守ろうとしているときに

何んと呑気な日本人

祖国の生きる道を真剣に考え

人類の平和に祖国を役立たせようとしているのは少数の人々

祖先からずっとひきつづいてこの国土に生かされながら

祖国を愛することをすっかり忘れきっている日本人

日本を異邦人の思想にぬりつぶして(注:異邦人とはキリストのいう神にそむく人々の意)

それで世界を平和にしようなどという

世にも愚かしいことを思ってみても

それは闇世の中の出来事

世界の光明化をはばもうとする行為にすぎない

日本には日本の天命があり

日本の心がある

その心は神に帰一する素直な明るい心

神のみ心がなくては

人類がここに存在しないと同じように

日本がなくては日本人は存在しない

日本は単なる島国ではない

神の大調和のみ心を

この世に実現する中心の場だ

異邦人の思想に動かされて

日本を見失ってはならない

日本を真実の日本たらしめてこそ

自己も救われ

人類の平和も実現する

私たちの世界平和の祈りは

その先がけの夜明けの祈り

地球世界を守る為に

日本の存在がどんなに大事なものか

はっきり判る時が次第に近づいているのだ

五井昌久著『純白―五井昌久詩集』より