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Tさんの体験談 ~ 病気が治る秘訣の三つの約束②

(つづき)そうしたら翌日から、何か皮がむけたような気がして、“花も星もみなキレイ、犬も猫も子どもたちもなんて可愛いんだろう”と思えるようになりました。

何か仕事をするんでも、病気なんて思わないんです。“晩までのいのちなんだから、一生懸命やろう”という気になりました。

“病気ということを思うな”とおっしゃっても、私は病気の前半をある宗教団体に、後半を先生のところにご厄介になって、その想い方の教えの違いがあって、それこそ病気のことを忘れるひまがないくらいだったのが、先生のお浄めによって、私はすっかり病気のことを忘れてしまったのです。

そして、“世の中がなんて美しいんだろう”と思って、葉書一つ書くにしても、“あの人から来た、これが最後だな”と思って見てくれると思うと、本当にいい加減なことは書けない。

道行く人にただ挨拶するだけでも、“あの人昨日会ったのに、もう死んじゃったの。昨日はツンツンしてたわねぇ”なんて言われたんじゃイヤですから、ねんごろに丁寧に心をこめてお辞儀をするんです。

子どもたちも叱れないんですね。“夕べまでお母さん、あんなにプンプン怒ってたのに、今朝のびちゃって、いい気味だ”なんて言われたらしょうがないから(笑)、子どもを絶対叱らないんです。

本当に世の中、“今日一日だ”と思ったら、楽しくて嬉しくて、病気どころじゃないんですね。(つづく)

五井昌久著『講話集〈2〉みんな救われている (講話集 2)』より