(前略)己が幸願う想いも朝夕の世界平和の祈り言の中
という私の歌がありますね。自分が幸福でありたいし、自分が平和でありたいのは、誰だって願ってるんだ。
しかし、それさえも世界平和の祈り言の中に入れてゆけば、世界の平和と同時に、自分の幸福も出てくるんですよ。
世界人類の中に自分があるわけですkら、自分の幸を願うというよりも、世界人類の平和を願うという大きな愛の心のほうが、自分の平和が早くできるわけなのです。
それをつい忘れてしまって、「自分が自分が」と自分のことばっかり、自分の満足ばかり考えている。
それでこの世の中が成り立つと思っているのかね。
自分の満足などひとまず先に、平和の祈りの中に死ぬ気で、生命をかけて投げ出す気で、思い切って平和の祈りの中に入っていかなければダメです。
そこに初めて自分の心の平安もできれば、世界人類の平安もできるんです。(後略)
五井昌久著『魂が大きく開く時 (聖ヶ丘講話)』より