不安の心多き人、暗い心の人たちは、常に天を仰ぐことを実行することがよい。
天からはいつも陽気が降ってくる。たとえ雨や曇りの日であっても、天に心を向けることが大事である。
そして次のように祈るとよい。神様、どうぞ私の心に愛を充実せしめ給え、どうぞ、愛深い私にならしめ給えと……。
その祈りを毎日欠かさずつづけていることは、細かい種々な願いごとをする神まいり、仏まいりより、はるかにはるかに、その人を高い境地に導いてくれるものである。
祈りとは、まず自分の心を空っぽにすることである。それまでの自分をひとまず捨てて、神だけを自分の心に住まわせることである。願いごとは、すべて後まわしにすることである。
神だけを自己に住まわせれば、その人の願いごとは、すべて叶うのである。
五井昌久著『日々の祈り』より