牽牛と織姫の大ロマンに輝く七夕の頃からの大空は
八月に入るとますます輝よう星空となる
無窮の天空に無限の神秘をつゝんで
星群のきらめきは何を語り合っているのだろう
あのさゝやきの中の私もあなたも一つの現われ
太陽も地球もその星群の一つの星
大宇宙のみ心を分け合って大空にきらめく
彼(か)の存在者たちは人類の希望を知っている
そうした星々のひゞきにつれて人間は自らのいのちの歴史を
この地球界に刻みつけようと歩みつゞける
私の星
あなたの星
人類の夢はあの星空に融け入り
あの星空から再び地上にかえってくる
八月の夜空の深い静かさの中から神々の声が聞こえてくる……・
星はあなたの中に…………・・
あなたは星の中に…………・・
そして神々はいのちの中に……・
そうした神々の声をひゞかせつゝ
今宵も星々の輝きは大宇宙創造の神秘を語りついでいるのである
五井昌久著『平和讃-詩集』より