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これができれば一人前の宗教者

(前略)守護霊さん守護神さんは、自分の子供であるこの肉体人間をなんとかして本当の人間にしよう、神の子と業が混ざっているような人間ではなくて、神の子そのままの人間にしようと思って、いろんな修行をさせるわけです。(中略)

もし苦労がきたり、嫌なことがあった場合には、ちょっとした痛みであっても、ああこれは業が消えてゆくんだな、私の本心はこれによって開くんだな、私はこれで立派になるんだな、そういう風に思うことですね。それであらゆるものに感謝すること。

これが宗教の極意でありまして、霊光を見た観音さまを見た、何を見たなんて、そんなのは枝葉末節のことです。

自分が明るく素直に生きられる。神さまはじめ、すべてのものに感謝して生きられるという、そういう状態に心がなってゆくことが一番上等なことなのです。

お陰があって儲かった、病気が治った、どうかしたって、それも有難いには違いないが、それだけのことは一つの事柄です。

そういうことではなく、根本的に何があろうとも、どんな悪いことがあろうと、みんな自分のために神さまがしてくださるんだな、守護霊守護神さんが自分のために、自分を愛してくださって、こういう状態に現わしてくださるんだな、有難うございます。そういう風に何事も感謝出来るようになれば、これはもう本当に一人前で、これほど立派な宗教者はないんです。

五井昌久著『我を極める―新しい人生観の発見』より