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全部任せなさい(前半)

(前略)人間は、神さまから
離れてあるものではないんです。
神さまの中に人間があるんです。

神さまの中に人間があるのに、
人間と神さまは別だと思っている。
(中略)

「神さまはあなたの中にいるんですよ」
と言っても、なかなかそう思わない。
それは根深いものです。

そこで私はそういう風に言わないで、
神さまは守護霊守護神という形をとって
守っている、
守護霊は祖先の悟った人、
その上に神さまの救済の働きとして
守護神がいらっしゃる。
だから人間は、
守護霊守護神に守られているのです。
(中略)

ところが
守護霊守護神というのは
目に見えない。
居るか居ないかわからないが、
私が「居る」と言うからいるだろう、
と信ずるだけですね。

ところが五井先生というのは
ここに居ます。
だから「五井先生を想いなさい」
というのは楽ですね。

だから
「守護霊守護神も想えない人は
五井先生と想いなさい」と言うんです。

そうすると、
五井先生という肉体を通して、
神さま(守護霊守護神)のほうへ
みんな想いが行ってしまうんです。

この肉体(五井先生の体)は
肉体に見えるけれど、実は光なんです。
これは光の柱なんです。

光の柱になって
天と地をつないでいるものなんです。

だから「五井先生!」と
こっちへ想いが来ると、
ここからスッと光のほうへ、
神さまのほうへ想いが行ってしまう。

それで高橋君は、もう何かあると
「五井先生!」と言う。
五井先生も言わないで、
「先生!」と言う。

そういう想いでもって、
ついに何ヶ月かでもって、
その大病を克服したんです。

これはちょっとした奇跡なんですよ。
三つの結核でもって
死ぬか生きるかだったのが治って、
ちゃんと働いて、毎晩こうして
遅くなってもなんでもない、
という身体になるということは、
ちょっと考えられないことなんですね。

そういう奇跡がたくさんある。
それで、高橋君の場合は
顕著なる事実なんです。

それは全託の心、
「み心ならば、み心ならば」
といってお任せした。
そういう全託の心にあるんです。
(つづく)

五井昌久著『自由解脱への道―聖ケ丘講話』より