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偽善者になるな

(前略)
人間は神の分霊(ぶんれい)であり、
神の子であるのですから、
必ず救われるに決まっているのです。

ただ今日までのように、
業想念波動の現われである
悪や不幸につかまっていて、
世の中は悪い、不幸な世界だ、
というように思いつづけていたり、
消えてゆく姿という
順序を踏まなければ、
神の子人間は現われないのに、
ただやたらに、
神の子人間と思おうとして、
事実はなかなかそうならないので、
ついには自己や他人の不完全さに
打ちひしがれたり、
自他の現象をごまかしの眼でみて、
あたかも自分は神の世界に
そのまま住んでいるのだ、
という印象を
人に与えようとするような、
偽善者、不正直な人に
なってしまっては、
人間の真(神)性は
現われてまいりません。(後略)

五井昌久著『白光誌2008年12月号』より