我在るが故にすべて在り③

(つづき)

よく、「私はあの人の為にしてやった」、「あの人にこんなに尽くしたやった」って言うけれども、そんなことありゃしない。

あの人もこの人もありゃしない。

自分の為に尽くしている。

尽くしたことは自分にいいんだ。

他の人があるわけじゃない。

自分だけがあるんですよ。

「あの人の為に尽くしてやった」、「あの人の為に祈ってやった」、なんて、生意気なこと言うなって言うの私は……。

あの人の為に尽くすも、あの人の為に祈るも、ありゃしない。

自分の為にやっている。

自分が祈りそのものになればいい。

いちいち人と比べてみたりなんかする人がありますけれど、比べる必要もなければ、何にもありゃしない。

自分が立派になることより以外には何にもないのです。

そうすると、この世もなければ、あの世もない。

あるものは神(※われ、自分)一人。

宇宙神の光が一つあるだけですよ、ということが私にはよくわかる。

(つづく)

五井先生のお話し 昭和37年4月