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心の平安、心の平和④

(つづき)ただ単に病気を治す、貧乏を直すというような、現われている物事だけを扱うのじゃなくて、根本である本心と、潜在意識と、表われている意識とが一つになるような、そういう宗教運動がどうしても必要なんです。それを私が力説しているのです。

現われてくるものは、病気でも不幸でも嫌なことでも、何でもかんでも、これはすべて消えてゆく姿なんだ、消えてゆくにしたがって本心が現われてくるんだ、と説いているのです。

本心を一日も早く現わすためにどうしたらいいかというと、たとえ人をとがめるような心、自分を痛める心が出て来ようと、不幸な事態が現われようと、不都合な状態が出現して来ようとも、それはすべて”消えてゆく姿”であると思い、つづいてその想いを、”世界人類が平和でありますように”という、大救世主の大光明の中に入れてしまう。

常に大光明の神のみ心の中に自分の想いを入れ切っていれば、現われるべきものは現われてくるけれども、あまり自分にも人にも苦しみなく現われて、消えていって、やがて消え切ってしまえば本心が現われて、心が平安になるんだ、と説いているわけです。(つづく)

五井昌久著『天の心かく在り―日本の進むべき道 (聖ケ丘講話)』より