(前略)
過去のことに把われることはないんです。
過去において、自分は気が弱くて、今日まで勇気がなかったとする。
しかしそれは、過去世から今日に至るまでのクセなわけですから、あらためて、自分の好ましい人間につくり返ればいいわけです。
自分は西郷さんのような人間になりたいんだと思うなら、そういうようになる努力をする必要があるわけです。
だから毎日毎日、日々瞬々刻々、自分をつくり変えてゆくのです。
毎日毎日、自分の運命をつくっているわけなのですよ。
今、悪い環境にあったとしても、それは過去世から今日に至るまでの想念行為がそういう環境をつくったのだから、これから自分の環境をつくり直せばいいのです。
つくり直すには、初めから行為に現わせない、行なえないから、想いの中で先につくるのです。
どういう姿がいいかを、想いの中でつくるのです。
(つづく)
五井昌久著『悠々とした生き方―青空のような心で生きる秘訣 聖ヶ丘講話』より