(前略)
私は若い時に、ものすごい短気だったのですよ。そのうちに、神に、「わが生命を使ってください、人類のためにお使いください」と投げ出したら、短気も損気もいつの間にか無くなってしまった。
短気は何に変わったかといったら、気が早くなった。同じようでしょう。
気が早いというのと、短気とは違うのですね。気が早いというのは、敏しょうという意味です。
なんでもパッパッとものがやれるようになった。裏表です。
長所が出れば敏しょうになるし、裏が出れば短気になる。だから、長所と短所は裏表になっているわけですね。
裏表をひっくるめて、世界人類が平和でありますように、と大光明の愛の心の中に入れれば、短気も損気もみんな光の中に消えて、どんどん裏が表になってゆくわけ。
それで長所がますます長所になって、広がってゆくでしょう。
(後略)
五井昌久著『白光誌1962年1月号』より