(前略)世界平和の祈りをつねに祈っていれば、その人は不幸せになるわけはない。
必ず幸せになります。中間的には不幸せになることがあるかも知れない。しかし、それは過去世の因縁の消えてゆく姿で、それが消えてしまえば必ず幸せになるに決まっているのです。
それをやりつづけなければダメです。少しやっただけで、「やってもダメだ、悪いことばかり出てくる、やめよう」とやめてしまったら、それで終わりだけれど、この世の中で悪いこと、不幸や災難が出てくることは、過去世の因縁がそこに現れて消えてゆく時に起こる姿であって、その不幸や災難にあった時に、「ああ、なんだ、信仰したってなんにもならない、神様なんかダメだ、平和の祈りなんかダメだ」とやめたならば、また不幸の波の中に入ってしまうことになり、消えないで再び何らかの形で出てくるわけです。
輪廻転生でグルグル廻ってくるのですから、想いを変えない以上はダメなのです。
例えば、人に殴られる運命があったとする。そして殴られ、人にいじめられたとします。「コン畜生、殺しても飽き足らない」と思います。殴られる運命があって殴られた上に、そういう想いを出すと、それが潜在意識に入って、また巡ってきていつかまたやられます。
それを、三界は唯心の所現というのですが、想いの表れがここ(現象界)へ出てくる。だから悪いことが出て来た時に、「コン畜生!あのヤロウ!」と言って、「私は不幸だ、なんてみじめなんだ」と思ったならば、それはそのままおまけ無しに自分に返ってきます。それは決まっている。
八〇%決まっているというのはそこなんです。(つづく)
五井昌久著『悠々とした生き方―青空のような心で生きる秘訣 聖ヶ丘講話』より