(つづき)それなのに今の常識の考え方というのは、悪も不幸も貧乏もみんなあるように思い、敵があるように思っている。
現実の姿としてはそう見えますが、それは本当の姿ではなく、消えてゆく姿なのです。
過去世において、神様から離れていた想いが、「敵がある」とか、「自分を守らなきゃならない」とかいろいろ思って、積もり積もり重なった想いが幽体に刻み込まれていて、その波が自分の頭の中に現われて来るだけなのです。
ところが人間は、そういう不幸、病気、戦争というものは、実際にあるもんだと思ってる。
しかしそれは、実際にあるのではなくて、ちょうどスクリーンに映っている映画のようなもので、映してしまえば消えてゆく姿なのです。
けれど映してから消えたのでは大変でしょ。
それも大戦争や大天変地異があってから消えたのでは肉体界がなくなります。
そこで神様が守護神を遣わしているんです。
”救世の大光明”となって、大神様がこの人類を救おうと思って、過去において間違った想いを積み重ねた、幽界の姿を消してしまおうと思って、大救世主という名で、大光明という神々の強い光が、今、地上界に働きかけているんです。(つづく)
五井昌久著『空即是色―般若心経の世界』より