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六神通の中の漏尽通を開発する祈り

~故斉藤秀雄氏に語られた五井先生の言葉

「斉藤さん、MさんやKさんのような人は全人類の1%もいない、ごく稀な人たちです。見えたり、聞こえたりしなければ人類が救われないとしたら、私の使命である救世の大業は出来ません。

人類の大部分は、あなたのように見えも聞こえもしない当たり前の人たちです。この普通の人たちを救えなければ世界平和の達成は、到底、為し得ない。

あなたは幸いに、私の言うことを素直に信じて、”消えてゆく姿で世界平和の祈り”を一心に行っていますね。それが一番大切なことなのです。

私の教えはあまり簡単で平凡で、しかもわかりやすいので、物足りなく思う人もありますが、うまずたゆまず続けてさえすれば、それが滝を浴び断食をしたりして、肉体をいじめつけて行ういかなる修行よりも、素晴しい最高のものであることがわかってくるのです。

それが、役の行者が多くの弟子たちに教えた六神通の教えの最高の通力といわれている”漏尽通”の通力を得る極意中の極意なのです。

神通力には、他心通、天足通、天眼通、天耳通、宿命通、漏尽通があり、最初の五つの通力は、人間の努力修行によって、大方の人が出来るようになるものです。それはみな、低級霊の力を借りて出来る程度の神通力で、高級神霊の力の発動とは言えません。

六神通の最後の”漏尽通”は、人間の努力修行などで出来るものではなく、神の心を心とし、仏の心を心とした、神我一体の境地になって初めて可能な最高の神通力です。

その最高の神通力を体得出来る道を、私は一番やさしい方法で、誰にでも出来るように教えているのです。

それが、徹底した消えてゆく姿の教えです。即ち、”消えてゆく姿で世界平和の祈り”ですね。

何ものにもとらわれず、とらわれた想いも消えてゆく姿として、どんな想いもすべて、世界平和の祈りの中へ投げ入れてしまう練習をつづけていれば、やがて、消えるものがすべて消え去り、そこに残るものは無限絶対の神のみ心だけです。”漏尽通”の神のみ心だけです。

私の教えは、まことに平凡で、やさしいように思われますが、実は人類が持てる最高の姿を開発する教えなのです。

神は必要なものは必要に応じて、必ず与えてくださるものです。

漏尽通を得れば、必要に応じ、他の五神通は自由自在に使えるようになるものです。」

斉藤秀雄著『霊験巡講記』より