(つづき)そういう教え方は三界の顛倒夢想した、逆さまの想いの中の、業のやり方であって、それでは救いにならない、と私は言うのです。
これは、私が散々やってきた末の発言です。
ではどうしたらいいかというと、そういう、三界はダメだ、ダメだという想いは、みんな消えてゆく姿なんだ。人間は神の子で、完全円満なる分霊なんだから、悪いことがありようがない、病気なんかありようがない、不幸なんかありようがない、貧乏なんかありようがない、妬み心も恨み心もありようがないんだ。
”ある”というのは、今”ある”のではなく、今「神さま!」と思っている自分にあるのではなくて、前の世、前の世からの想いがたまって、今出ているのです。
借金したものを今返しているんだ。返しさえすれば減ってゆくわけです。
返すということは、どうすることかというと、神さまの中へ入ってゆくことです。そうすると、神さまが返してくれるのです。
「守護霊さん、守護神さん、世界人類が平和でありますように」とやっていると、神さまのほうから光明というお金が降って来て、借金をどんどん返してくれる。そういう教えを私はするわけです。(おわり)
五井昌久著『空即是色―般若心経の世界』より