(前略)肉体の人間がどうやったって、本当の世界平和は出来っこない。
どうしたら自分も安心し、隣の人もお向かいも安心し、この国が安心され、あの国を安心させられるかというと、世界平和の祈りのなかへ自分の想いを全部入れ込んでしまって入りきりになると、神さまのほうから、あの人もよくしこの人もよくし、あの国にもよくしこの国にもよくするというように、みんな富が分配されるのです。
そうすることによって地上天国が出来てくるのです。
だからどうしても一度、この肉体人間はダメなもんなんだということを思わなければいけないんです。
それを私は一生懸命、説いているのです。(後略)
五井昌久著『空即是色―般若心経の世界』より