(つづき)それでふんわりしていればいい。
そのまま生きていればいい。
”そのまま”と何処の宗教でもよくいうけれども、その”そのまま”がなかなかわからない。
”そのまま”というのは、現象界のあらゆる出来事に把われない、把われてもすぐ放せる、「消えてゆく姿!」とパッと放せる、そういう心になることが一番の悟りなんですよ。
そこへ行くんですよ。
宇宙人というのはそういう境遇なんです。
神さまのみ心と自分たちのやっていることがまったく一つになっている。
それで神さまをとても信じているし、わかっているんです。
神のみ心によって自分たちが仕事をしているんだ、ということをハッキリ知っている。
それで自分たちの想いと神さまの想いとが、一つになってスーッと降りてくる。
そういうのが宇宙人なんです。
そのように地球界もすべてなるんです。
霊体になってしまうのと同じですね。
すべての修行はそうなるためのものであって、神通力があろうがなかろうが、それはこの世だけのことなんです。
だから解脱した境地から出てくる光、力というものは、それは素晴らしいし、本当の意味の神通力ですね。
そうならなきゃいけないし、やがてみんなもそうなるんです。(後略)
五井昌久著『空即是色―般若心経の世界』より