自分の生命の危険を顧みず
人の為に尽くしている人を見ると
私の目頭は熱くなる他(はた)から見れば大きな犠牲の行為なのに
その当人は当然のことのように素直に自然に行為している
その人の心には誇りもなければてらいもない
自然法爾に自己犠牲の愛の精神に生きる
そういう人を私は限りなく尊敬する真心のない説法より誠実真行の行為は人の心をゆり動かす
神のみ言葉をそのまま伝え
神の行為をそのまま行なえる
そういう人をキリストという偽善も偽悪もあらゆるカルマもすべて消えてゆく姿だ
あるのは光明一元の神のみ心イエスの開いた道を
老子や釈尊の空即是色の道を
私たちは世界平和の祈りを光の柱として
素直に明るく生きつづけてゆく私たちの道は大調和の道
人と人との争いを
国と国との争いを
主義と主義とのいざこざを
神の大光明で消し去っていただく光十字の道
神と人との交流を援ける道世界人類が平和でありますように
この一言の祈りの中に
神と私たちの暖かい愛の交流がある
神の慈愛がこの道に生きているのだ
五井昌久著『純白―五井昌久詩集』より