祈りによる神との一体化によって、ひびき出された平和運動の光明波動は、自国本位の想念や、恨みや憎しみによる争いの波動を、消滅し去る力をもっているのです。
これは一人や二人の人が祈ったとて、目に見えるような力にはなりませんが、何千人何万人、はては、日本国中が祈るようになりますと、それは素晴しい平和の光明波動になり、世界中にみなぎる戦争波動を消滅し去る程の力となってくるのです。
これは、後に宇宙子波動学という科学が出来上がるまでは、理論的に実証して見せることはできませんが、やっているうちに、体験的にわかってくるのであります。
よくはわからなくとも、只単に、「戦争は嫌だ」、「平和がよい」などと消極的に想っているより余程よい、ということは、誰にでもわかってもらえると思います。
この祈りによる世界平和運動は、現在この世的に動いている政治政策とは全く関係ありませんで、新しい未来をつくる根源の波動調整ということになるのであります。
こうした平和の祈りの生活の中から神の大調和のみ心をそのまま現わした科学力が生まれ出(い)で、宗教と科学の一体化がなされてゆくことによって、武力や軍事力によらぬ世界平和が実現されてゆくのです。
その日のために、私たちは、日々守護の神霊に感謝をささげつつ、世界平和の祈りを実践してゆくのであります。
五井昌久著『平和を呼ぶ声』より