祈りとは、人間がいろいろの想念(おもい)を、ひとまずそのままにしておいて、想念の起こる以前のもの、絶対なる宇宙の光明、神をただひたすら想いつづけることなのである。
そこには理屈とか、理論とかいう想念はない。
想念以前の直感だけである。
赤子の心そのままである。ただ念ずるのである。
ただ祈るのである。”神さま、どうぞ私が貴方様と一体でありますように”と祈るその時、宇宙の真なる光は、その人を通して、素直に、真直ぐに、この地上世界を照らすのである。
それを真なる、善なるひびきという。
五井昌久著『心はいつも青空』より