(前略)
祈りをしているときに起こる雑念は、すべて消えてゆく姿としなければいけません。
祈り言を何たびとなく唱えて、想いが本心に統一してゆこうとしているとき、しきりに雑念が湧き起こってくることがよくあります。
そうしたときは、”その雑念を消えてゆく姿なのだ”と思いかえして、雑念の出るがままに祈りつづけるとよいのです。
いかなる雑念も相手にされなければ、やがて消えてしまうので、出てくる雑念をあたかも実在するもののように思って、相手にしている必要はないのです。
(後略)
五井昌久著『聖なる世界へ』より