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現象の真の姿を見定めて生きる

自分自身の現象の真の姿を見定めるということは、一番大事なことなのです。

自分を甘やかして勝手に善い点をつけたり、悪い点をつけたりしないで、あるがままの姿を肯定して、「自分はこれだけの人間なのだ」と自覚して、その自覚の上で職業にぶつかってゆき、置かれた環境を生かしてゆく真剣な努力をはらってゆくことをしなければなりません。

自分を甘やかしたり、自分をけなしつけたりすることは、決してプラスにはなりません。そういう悪い癖は一日も早くなくすように努めなければなりません。それは誰の損というよりも、自分自身が一番損をすることなのですから……。

五井昌久著『祈りのある生活』より