(つづき)
自分が良い立場良い心で
良いことをしているのに
向こうが自分に意地悪したり
ひどいことをするということは
実は過去世において向こうに
同じようなことをしていたんだそれが今返って来ているんです
それは法則なんですそれをいつまでも
繰り返していると
いつまでも争いの波が
おさまらなくて
やったりやられたり
やられたりやったり
輪廻してゆくわけですそこでそういうものは
どんなに自分が立場が
良かろうと悪かろうと
自分の心を乱すことは
いけないことだ
相手を傷つけることは
いけないことだ
ということにならないと
真実の世界平和が
この地球界には出来ないんですそれを私たちは
やろうと思っているんです自分が良いことをしている
ということは
徳を積んでいるのです向こうがひどいことをした場合
こっちが怒っちゃったら
せっかく積んだ徳が
そこでマイナスに
なってしまういいですね
徳を積んだときには
光を出しているんだから
光が向こうへ
必ず入ってゆくわけですそれなのに向こうが
逆のことをしてくる
ということは
こちらの本心を
より開いてくれるために
神さまが業を
早く消してくれるために
向こうがわざわざ
悪いふうに出てくるわけなんですそうすると徳を積んだ上に
そこでまた
あゝこれは消えてゆく姿なんだな
向こうの天命も
こちらの天命も
ともに完うされますようにと
世界平和の祈りの中に
入ってしまうと
徳を積んだ三倍も十倍も
パーッと本心が広がって
開いてゆくのです一ぺんに飛躍して立派になるんです
(おわり)
五井昌久著『大決意
』より