著書

完全な解脱について①

解脱ということについてお話しましょう。 私がよく言うんですが、仙人のように神通自在になって、姿が消えて何処でも飛んで歩けるような力を持っていても、本当に解脱していないと正覚を得ないんです。 仏さまの境地、神と一体にならないんです。 どういう...
著書

完全な解脱について②

(つづき)ところが一生懸命”行”をやった、修行した仙人みたいな形の人、行者のような形の人の中には、それは正覚を得た人もありますよ、役行者のような人もいるんだからね。 役行者という人は、山から山へ渡り歩いて、修行に修行を重ねた人で、初め観音さ...
著書

完全な解脱について③

(つづき)だから仙人などというのは、一つの行の方法がありましてね、それによっていろんな神通力を出すわけです。 ところがそれに把われている。 把われているから、その範疇でないもの、離れたものとは交流がうまく出来ないんですよ。 この世の宗教者で...
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著書

完全な解脱について④

(つづき)それはなぜかというと、自分がどんな高い地位にいても、平気で貧しい人とでも話せるし、若い人とも話せるし、年寄りとも話せるし、誰とでもいつでも心が交換出来るような自由な心になることが、宗教の極意なんですよ。 どの世界に住んでも、例えば...
著書

完全な解脱について⑤(完)

(つづき)それでふんわりしていればいい。 そのまま生きていればいい。 ”そのまま”と何処の宗教でもよくいうけれども、その”そのまま”がなかなかわからない。 ”そのまま”というのは、現象界のあらゆる出来事に把われない、把われてもすぐ放せる、「...
著書

役行者はかく語る①

(前略)役行者は自分でもって、この体(肉体)をスッと消すことができた。 統一したままで姿が消えちゃったんだから、すごい意志力というか念力ですね。 そういう念力の持ち主でありながら、消えてしまってから何をやったかというと、「自力では駄目だ」と...
著書

役行者はかく語る②

(つづき)だから、「あそこで修行しました」なんて偉そうなことを言ってくる人もありますが、子供のような、赤ん坊のような修行をして何を言ってるかと、私は思うんです。 それほど修行がいるわけなんです。 ところが皆さんもやっぱり過去世においては、大...
著書

役行者はかく語る③

(つづき)例えば、発明がある。 99%は出来ている。 あと1%がどうしても解けない……。 その発明は完成してないわけです。 そうすると、全然何も考えてないことと、99出来てるけれども、一つ足りないということは、やっぱり効果的に同じことなんで...
著書

役行者はかく語る④

(つづき)心の修行ということが最大の修行です。 体の修行など二の次、三の次です。 心の修行が出来ると、体が自然に修行してゆくわけです。 力道山のことを言うんじゃないけれども、(中略)あれだけ鍛えられた人が、短刀で刺されたくらいで死んじゃうで...
著書

役行者はかく語る⑤

(つづき)肉体を鍛えるということも必要だけれども、心を鍛えることとは別の問題で、心を鍛えることが一番大事です。 ところがどうやったら心を鍛えられるのか、方法がわからないでしょう。 そこで想いというものを、すべて神さまのみ心に投げ入れちゃいな...
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