以下のお話は、五井先生宅で飼われていた飼い犬が亡くなった際の五井先生のエッセーからの抜粋です。
みなさんは、私が常に、「人間はこの世に肉体としてあると同時に、霊界、神界にも生きているのです。」と申しているのをご記憶のことと思うが、犬の飼い主が肉体界に生存していても、その犬は、霊界の生命体の主人の在るところに往くのである。
リリーはやはり飼い主である家内の神霊の住む界層に今後は住み着くことになったのである。
そこに横たわっているリリーの肉体は家内の涙で濡れながら、その魂は安らかに昇天し終ったのであった。
五井昌久著『失望のない人生』より