(前略)自分の思う通り、自分の想いが自分の世界を描くんです。
実際問題として肉体界も霊界も幽界も何もないんですよ、本当は。
何にもない、何も……。
何があるかというと自分の心があるだけなんです。
自分の心があるだけ。
わかりますか?
自分の心っていうより、想いですね。
自分の心から出た想いの世界があるだけ。
自分が勝手に描くのです。
だから、自分が淋しい境涯にあるなら自分が勝手にそれを創ったんです。
自分が病弱だったら自分が勝手に創ったんです。
だぁーれのせいでもない、自分のせいなんですよ。
だから、自分のせいなのに人のせいにして、「私の境遇が悪い」なんていって、ほざく奴があったら、そのほざいた通りの世界を又つくるわけですよ。
「あぁ、これは自分が創った世界なんだな、自分が今まで間違っていて、こういう世界ができてたんだな、どうか一日も早くこれが消滅いたしますように、世界人類が平和でありますように」と、これをつづけていれば、いくら今までほざいたって、そんなもんはみんな消えます。
だから、あの世というのは、あって無く、無くてある。
この世というのもあって無く、無くてある。
本当にあるもんじゃありゃしない。
本当にあるものは、宇宙神ただ一つなんです。
宇宙神という光が一つあるだけなんです。
唯一絶対。
それだけしかないんです。(つづく)
五井先生のお話し 昭和37年4月