(つづき)その絶対の光の分かれがここに来ているだけであって、実在するものは宇宙神なんですよ。
わかりますね。
逆に言い換えますと、宇宙神から分かれて自分がここにいますね、誰でもいるでしょ。
そうすると、自分の他に人がいるわけじゃないんですよ。
人がこうやっているけれども、実は、それは自分が見ているのであって、自分がいなきゃ無いでしょ。
この目だって、こうやってふさいだら見えやしない。
眠っていれば何もわかりゃしない。
同じく、自分がいなきゃ無い。
我在るがゆえにみんなが在るんでしょ。
そうすると、この世の中に在るものは自分だけなんです。
いいですか。
自分ただ一つが在る。
宇宙神の中の自分が一人在るだけなんです。
ここにね……。
だからいいことも悪いこともね、誰の責任でもない。
自分の責任なんです。
だから自分が偉くなるより仕方がない。
わかりますね。
自分の心を正しく、本当に神のひびきと一つにすれば、自分のまわりに現われてくるものは、すべて神のみ心が現われてくる。
みんな神さまの心になって現われてくるわけです。
だから自分の前にどんな悪い人が出て来ようと、それは自分のものなんですよね。
自分のひびきがそこに現われてくる。
現われて来たものに文句言うより、自分に文句言う方がいいけれども、文句言っても仕方ないから消えてゆく姿にして、世界平和の祈りの中に入れちゃいなさい。(つづく)
五井先生のお話し 昭和37年4月