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霊障について(前半)

(前略)「霊障の病と長いこと言われてきましたが、どういうものなのでしょうか」という問いに答えましょう。

霊障というのは、迷った想念が肉体にかかり、おぶさっている状態をいうのです。余計に荷物(迷った人の想い)を背負ったようで、そこだけ重いわけです。

それが頭に来れば、頭が変になるでしょう。肺へ来れば、肺が変になるでしょう、というようにさわっている。それが霊障というのです。

どうしてそのようなことがあるかというと、自分の肉体など無い、死んだ後の世界などあるものか、人間は肉体があるうちが生きているのであって、肉体がなくなれば死んでしまうのだ、無になるのだ、死んだ者に魂などあるものか、と思って死にます。(中略)

そういう人が死にますと、死んだら生命が無いと思っているのに、実際に生命があるでしょ。想いが返ってくるのだから。そうすると、「ああ、俺は死ななかったのか」と思うわけです。「じゃあ生き返ったのかな」と思う。

けれども、もう肉体は無いわけです。幽体はあるけれど肉体は無い。だから肉体感覚とは違うわけです。

なんだか、シッカリしないんだな。そうすると、思い出すのはどこかというと、自分が生前に住んでいた所とか、親しい人とかを思い出すのです。

それで、スーッと親しい人の所へ来るわけです。自分の妻なり夫なり、子孫の所へ来るのです。そして、一緒にくっついてしまうわけです。くっつかれた人は重くなってしまう。そういうのが何人もあれば大変です。重体になるわけです。(つづく)

五井昌久著『空即是色―般若心経の世界』より