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指導者こそ神と共なれ

指導的立場の人や、国家や、人類のために直接働いている人々には、個人の守護霊や守護神の他に、国を守る国常魂(くにとこのたま)や、人類の正しい発展を観じている神々が常に指導しているのである。

このことを認識していない指導者は、せっかく前世の善因によって高い地位を与えられながら我意我欲に流れて、自他ともに転落し、国家や人類を苦難の底に喘がせることになるのであるから、指導者こそ、常に生命の原理を追求し、神を想い、祈らなければならぬものである。

しかもこの祈りは、必ず、人類平和、人類繁栄のために、自国が、自国の本質を発揮して、立派な働きができるように、という祈りであって、自国だけが甘い汁を吸えるようにというような想いであったら、自国の滅亡を祈っていることと、同じことになることを注意せねばならぬ。

相手を負かすために神の知慧があるのではない。自分を生かし、相手を生かすために神の智慧が人間に働いているのである。

五井昌久著『神と人間―安心立命への道しるべ』より