詩・詞

詩・詞

白光の歌

大空にみなぎる慈愛 地の上の人ら浄むと 紫の雲にうちのり 白光と輝きわたる 人の子ら諸手(もろて)をあげて 仰(あお)ぎみよ 光をあびよ ほめ讃(たた)へ 歓喜に歌へ 夜明けなり 汚(けが)れし世々の 人もみな真(まこと)の心 磨きつゝ光と...
詩・詞

少年

少年は空を愛していた 手もとどかぬ 無限の高さ 無限の広さ その空の中に 少年の心はいつも住んでゐた その青の色は少年の笑顔であり その灰色は少年の泣き顔である そして太陽は少年の父であり 月は少年の太陽であつた 建ち並ぶ長屋の路地裏から ...
詩・詞

慈愛

慈愛は老婆の脚をさすり 乙女の心の傷をふさぎ 貧しい人々の生活に 明るい希望を抱かせた 慈愛の笑顔は 或る時は仏陀に 或る日にはキリストであった 慈愛は高らかに拍手を打ち 邪悪の想念を打ち浄め 人々の勇気を鼓舞し 生命の道に 光明をかゝかげ...
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詩・詞

故郷の米のうまさに舌づつみ打ちつゝ 幼き日のこと思ふ 故郷越後から新米が送られてきて そのおいしさに頬をほころばせる私 関東大震災の時カツでごはんと 上の山で母を困らせていたことがあったという私 顔と同じぐらいの大きさの大きなおむすびを 山...
詩・詞

眼に見えぬ世界を変える重要性

(前略)すべての出来ごと事柄はみな 眼に見えない世界ででき上がり やがて眼に見える世界に 現われるもの その事実を知らずに 眼に見える世界だけを相手にしていて どうして完全平和な世界ができ上がろう 私たちはそうした 眼に見えぬ世界の楯(たて...
詩・詞

新しい年には

新しい年を迎えるのに そんな汚れた感情で心を包んでいてはいけない 新しい年にはいのちを新しく甦らせていなくてはいけない 赤児がいのちそのまゝで生きているように 新しい年のあなたはいのちそのまゝの裸の心で 生命の本源と一つになっていなければい...
詩・詞

日本の天命

世界中が必死に自国を守ろうとしているときに 何んと呑気な日本人 祖国の生きる道を真剣に考え 人類の平和に祖国を役立たせようとしているのは少数の人々 祖先からずっとひきつづいてこの国土に生かされながら 祖国を愛することをすっかり忘れきっている...
詩・詞

花を散らして吹き去ってゆく時 風は全く済まなそうに 砂塵の中に体を丸め 川の波となって消えていった 花は散りながら 私はこれでよいのです この姿も私の美の一つなのですと 優しい笑みを浮かべて地上を舞ってゆく 四月の午後の川辺のこうした自然の...
詩・詞

文字を書く

私は今日も文字を書く 一という字を書く 筆はたっぷり墨をふくむ 一という字は後にも先にも ごまかしようのない字だ 紙の上に筆を下(おろ)した時に一の姿が定まる 私は無心に筆を下おろす 一瞬にして一の字は紙の上に現われる 一の中に天地が消える...
詩・詞

光明心で進め

他人の悪をあばいて 自分の利益にしようとする そういう個人と同じように 未来への創造も光明ももたず 与党の過去の悪事をあばきぬいて 自党の活路にしようとする政治家たちの 小さな醜い生き方の中から いったい日本の運命がどう開けるというのだ 国...
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